スプリングの成績超え、開幕ローテ入りへ
ドジャースのロキ・佐々木朗希投手が、2026年シーズンの開幕ローテーション入りを正式に確定させた。デーブ・ロバーツ監督が日曜日のエンジェルス戦前に発表する予定で、月曜日の同カード最終戦が佐々木にとって開幕前最後の実戦登板となる。
スプリングトレーニングでの佐々木の成績は、3試合登板で6.2イニング、防御率13.50、奪三振10という内容だった。数字だけを見れば決して満足できるものではないが、ロバーツ監督は一貫して「スプリングトレーニングだけで評価しない」という方針を貫いてきた。その背景にあるのが、2025年シーズン後半に見せた佐々木の飛躍的な成長だ。
「スプリングは誰も覚えていない」佐々木の前向きな姿勢
カンザスシティ・ロイヤルス戦後、佐々木自身もスプリングトレーニングの成績について冷静に受け止めていた。「結果という観点からは、これがスプリングトレーニングで良かった。もし通年でピッチングができれば、誰もスプリングトレーニングを覚えていないと思う」と語り、本番はこれからという姿勢を示した。
さらに「直さなければいけないことがたくさんある。でもそれはスプリングトレーニングなので、その作業を続けるだけだ。スプリングトレーニングの結果は本当に重要ではない」と続けた。調整段階での課題を認識しつつ、レギュラーシーズンに向けて着実に準備を進めている様子がうかがえる。
監督が語る信頼の根拠
ロバーツ監督は佐々木のローテーション入りについて、明確な理由を述べている。「彼は私たちの先発投手の一人になるし、スプリングトレーニングだけを完全に評価するわけではないという意味で一貫していたと思う」と、球団としての評価軸を説明した。
その上で「証明することが必要だし、三振を取ること、ストライクを投げることの継続性が必要だが、シーズンを開始するその機会を得ることになり、そこからどうなるか見ていく」と語り、佐々木に対する期待と同時に、レギュラーシーズンでの実績を求める姿勢も示した。スプリングトレーニング3試合で10奪三振を記録していることからも、三振を奪う能力は証明済みだ。あとはストライクゾーンでの勝負を継続できるかが鍵となる。
豪華絢爛なドジャース先発陣の一角に
2026年シーズンのドジャース先発ローテーションは、佐々木朗希、山本由伸、タイラー・グラスノウ、エメット・シーハン、大谷翔平という顔ぶれで確定した。日本人投手が3人も名を連ねる異例の布陣だ。
さらにジャスティン・ウロブレスキーも登板機会を得る見込みで、シーズン終盤にはブレイク・スネルの復帰も予定されている。ガビン・ストーンは肩の炎症で現在調整中、リバー・ライアンは開幕時点でトリプルAに配置される予定だ。層の厚さという点でもMLB屈指の陣容と言える。
この中で佐々木がどのような投球を見せるかは、ドジャースのシーズン戦略にも大きく影響する。昨季後半に見せた成長曲線を維持できれば、ポストシーズンに向けても計算できる戦力となるはずだ。
月曜日の最終登板が試金石に
佐々木にとって月曜日のエンジェルス戦は、開幕前の総仕上げとなる。スプリングトレーニングで見つかった課題をどこまで修正できているか、そしてレギュラーシーズンに向けた調整がどの段階まで進んでいるかを確認する重要な機会だ。
エンジェルスとのフリーウェイシリーズは、ロサンゼルスを本拠地とする両チームにとって毎年注目を集めるカードでもある。実戦に近い雰囲気の中で、佐々木がどんなピッチングを披露するか。ファンにとっても開幕への期待が高まる一戦となりそうだ。
開幕ローテ入りが意味するもの
今回の開幕ローテーション入りは、佐々木にとってMLBキャリアの中でも大きな節目となる。スプリングトレーニングの数字が低迷する中での抜擢は、球団からの信頼の証だ。昨季後半に見せたブレイクアウトが一過性のものではなく、本物の成長であると評価されたことを意味する。
ドジャースは近年、若手投手の育成と起用で成功を収めてきた球団だ。その中で日本人投手として、しかも山本由伸や大谷翔平といったスター選手と肩を並べてローテーションに名を連ねることは、佐々木自身のキャリアにとっても大きなステップアップとなる。
レギュラーシーズンが始まれば、スプリングトレーニングの数字は確かに「誰も覚えていない」ものになるだろう。問題は、佐々木が新しい数字で何を語るかだ。三振を奪う力、ストライクを投げ続ける安定感、そして試合を作る投球回数。これらすべてが問われることになる。


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