火曜日のテストをクリア、フィールド復帰が承認
鈴木誠也にとって待ちに待った瞬間が近づいている。カブスのカウンセル監督は会見で、鈴木が火曜日に実施した最終テストをすべてクリアしたことを報告した。このテストには、予期せぬ動きへの対応やスタート・ストップの動作、塁上での走塁動作、そしてスライディングといった実戦を想定したメニューが含まれていた。
「非常に良い状態にある」と監督が評価したように、鈴木の膝は回復に向けて順調に進んでいる。これにより、ようやくフィールドでのプレーが認められることとなった。今週末には負傷者リストからの復帰資格が得られるタイミングを迎える。
マイナーでリハビリ出場、天候次第で派遣先を決定
ただし、カブスは慎重な姿勢を崩していない。鈴木は復帰資格を得た後、すぐに一軍に合流するのではなく、ダブルAまたはトリプルAのマイナーチームでリハビリ出場を行う予定だ。この決定には明確な理由がある。実戦での打席数を稼ぎ、試合勘を取り戻すためだ。
興味深いのは、どちらのレベルに派遣するかを天気予報を見ながら判断するという点だ。春先の気候は不安定で、試合中止のリスクもある。チームとしては、確実に試合に出場させて調整を進めたい考えがある。
カブスには指名打者として起用するという選択肢もある。しかしカウンセル監督は「ライトを守れる準備が整った時点で復帰させる」と明言した。外野手としての守備も含めて万全の状態で戻ってきてほしいというチームの方針が伝わってくる。
WBC準々決勝での負傷、3週間以上のリハビリ
鈴木の怪我は3月中旬、WBC準々決勝のベネズエラ戦で起きた。盗塁を試みた際に右膝を痛め、診断は軽度のPCL、つまり後十字靭帯の捻挫だった。幸い重症ではなかったものの、膝という野球選手にとって重要な部位だけに、チームは慎重にリハビリを進めてきた。
あれから3週間以上が経過し、鈴木は段階的にトレーニングの強度を上げてきた。ランニング、方向転換、そして今週の実戦的な動きと、一つひとつクリアしながらここまで辿り着いた。
昨季自己最多32本塁打、チームのポストシーズン進出に貢献
鈴木誠也の復帰をカブスが心待ちにしているのには理由がある。昨シーズン、31歳の鈴木は自己最多となる32本塁打を放ち、103打点をマークした。この活躍がカブスを2020年以来5年ぶりとなるポストシーズン進出へと導いた。
右翼手としてレギュラーを務める鈴木は、打線の中軸として欠かせない存在だ。パワーだけでなく勝負強さも兼ね備え、チームが勝つために必要な場面で結果を残してきた。今シーズンも同様の活躍が期待されていただけに、開幕からの離脱は痛手だった。
また今シーズン終了後には鈴木はフリーエージェントとなる予定だ。カブスとの契約延長を視野に入れるのか、それとも市場に出るのか。いずれにしても今シーズンの成績は今後のキャリアにとって重要な意味を持つ。チームにとっても本人にとっても、一日でも早く試合に戻り、結果を残したいところだろう。
右翼手としての完全復帰を目指して
カウンセル監督の発言からは、チームが焦っていないことが伝わってくる。指名打者という「逃げ道」もあるなかで、あえて外野守備も含めた完全な状態での復帰を選んだ。これは長いシーズンを見据えた賢明な判断といえる。
鈴木本人のコメントは今回明らかになっていないが、プロフェッショナルとして着実にリハビリを進めてきた姿勢からは、ベストな状態でチームに貢献したいという思いが感じられる。ファンとしても、無理をして再発するよりは、万全の状態で戻ってきてほしいところだ。


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