山本由伸、WBC出発前に3回3失点 調整順調で侍ジャパン合流へ

山本由伸、WBC出発前に3回3失点 調整順調で侍ジャパン合流へ 試合速報

スプリングトレーニング最終登板は3イニング

ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手が、2026年シーズンに向けたスプリングトレーニングでの調整を終えた。2月27日のサンフランシスコ・ジャイアンツとのオープン戦に先発し、3イニングを投げて3失点という内容だった。

この日の山本は52球を投げ、そのうち37球がストライクゾーンを通過する安定した制球を見せた。球数の内訳を見ると、ストライク率は約71%と高水準を維持しており、シーズン開幕に向けて着実に調整が進んでいることがうかがえる。ただし、被安打などで3失点を喫したことで、課題も見えた登板となった。

この登板が、山本にとってドジャースでのスプリングトレーニング最後の登板となる。投球後、山本はWBC出場のためサムライジャパンに合流するため、アリゾナのキャンプ地を離れることになった。

初戦から見る調整の進捗

山本のスプリングトレーニング初登板は、ロサンゼルス・エンゼルスとの試合だった。この時は1.2イニングを投げ、30球を要して3安打2失点(自責点1)という結果だった。しかし、3奪三振を記録するなど、球威そのものは健在であることを示した。

初戦と今回の登板を比較すると、イニング数が1.2回から3回へと大幅に伸びている。これは投球数の制限を段階的に解除しながら、本格的なシーズンに向けて負荷を高めていく典型的な調整パターンだ。球数も30球から52球へと増え、より実戦に近い形での投球が可能になっている。

ドジャースとサムライジャパンの首脳陣は、山本の投球量について綿密な協議を重ねてきた。昨季ワールドシリーズMVPを獲得した貴重な戦力だけに、WBCでの登板過多がシーズン本番に悪影響を及ぼさないよう、慎重な管理体制が敷かれている。

独自のトレーニング法が支える耐久性

山本由伸といえば、従来の野球トレーニングの枠を超えた独自のコンディショニング法で知られている。やり投げの動作を取り入れたジャベリンスロー、柔軟性を高めるヨガ、そして重量の異なるボールを使ったウェイトボールトレーニングなど、多角的なアプローチで身体を鍛え上げている。

これらのトレーニングは、単に球速を上げるだけでなく、長いシーズンを戦い抜くための耐久性向上にも寄与している。実際、山本は2025年シーズンをほぼフル稼働し、ポストシーズンでも圧倒的なパフォーマンスを発揮。ワールドシリーズMVPという最高の結果で締めくくった。

今回のWBC出場とMLBシーズンの両立という過密日程においても、こうした独自のコンディショニング法が大きな武器となるはずだ。ドジャース首脳陣が山本のWBC参加を快諾した背景には、彼の身体管理能力への信頼があると言える。

WBCでの役割と期待

サムライジャパンにとって、山本由伸はエース格の投手として大きな期待を背負う存在だ。前回大会では大谷翔平やダルビッシュ有らとともに投手陣を支え、日本の優勝に貢献した実績がある。今大会でも、先発ローテーションの柱として重要な役割を担うことになるだろう。

ただし、前述の通り投球数には制限が設けられる見込みだ。ドジャースとしては、あくまでもMLBシーズンでのパフォーマンスを最優先に考えており、WBCでの過度な負担は避けたい意向がある。サムライジャパン側もこれを理解しており、山本を含む複数のMLB組投手の起用には配慮が必要となる。

それでも、国際大会の特別な雰囲気の中で投げる経験は、選手としての成長にもつながる。昨年のワールドシリーズという最高舞台を制した山本にとって、WBCは新たな挑戦の場となるはずだ。

2026年シーズンへの展望

ドジャースは2025年シーズンにワールドシリーズを制覇し、連覇を目指す2026年シーズンを迎える。山本由伸はそのローテーションの中心として、開幕から主力投手としての活躍が期待されている。

今回のスプリングトレーニングでは、2度の登板で合計4.2イニングを投げた計算になる。例年のスプリングトレーニングと比較すると登板機会は少ないが、WBC出場を考慮すれば妥当な調整ペースと言える。むしろWBCの実戦登板が、開幕に向けた最終調整の場となるだろう。

ドジャースの投手陣は、山本のほかにも複数の有力投手を擁する充実した布陣だ。山本がWBC後にチームに戻ってくるタイミングで、シーズン序盤の試合がどう展開しているかも注目ポイントとなる。連覇を目指すチームにとって、エースの万全な状態での復帰が何よりも重要だ。

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